砲撃されたビルは解体業者でも取り壊し方に悩みます

2月24日にロシアがウクライナに侵攻して3ヶ月が過ぎました。
今さら解体業者のブログで取り上げるのもなんですが、爆撃を受けて修復不可能な状態になった建築物が映し出されるたび、一体どうやってこれらを取り壊すのだろう、と解体屋目線で考えてしまいます。

不謹慎ながら、周辺全てが取り壊されるのならば、発破解体なども可能かもしれませんが、きれいな街並みの中で一部爆撃で倒壊寸前になった状態の場合はどうするのでしょうか。

もしもこれが日本だったら?

都市部の高層ビルの真ん中に爆撃で大きな穴が空いてたら?

もし他国から攻撃を受けても70年以上平和の続いていた日本にはシェルターなんてありません。
そんな心配しなくていい時代が続いてきたってことはつくづく幸せなことなんだと思います。

他国の脅威を想定しなくてはならないという意識は確実に増すでしょう。
延いては「防衛力」強化から、抑止力のため外部に向けての「攻撃力」保持まで話は展開しやすくなります。

ムードというのは恐ろしいもので、毎日紛争の報道を見聞きしていると、その状態に慣れが出てきてしまいます。

そうなってしまう前に、一日も早くウクライナに平和が戻ることを祈ります。